セリエAへのベッティングにおける長所と短所
セリエAでのベッティングには、魅力的な長所と共に、考慮すべき点も在します。リーグの特性を理解し、ベッティング戦略を立てることが的中率を上げる鍵となります。
上位チームが比較的に安定感
セリエAにはビッグ3と言われるユヴェントス、インテル、ACミランが常に上位争いを繰り広げ、近年ではここにアタランタ、ナポリ、ラツィオといったチームが食い込む形になっています。例外的な場合を除いて、これらチームを中心に考えることができるため、予想はしやすいリーグといえるでしょう。
高得点が期待できるチームが増加
セリエAでは、近年は攻撃的な戦術が増え大量得点が生まれる試合が多くなりつつあります。守備的なイメージの強いリーグということから、ベッターの心理的にはオッズは引き分けや低失点に動くものの、上位と下位のチーム対戦では十分に大量得点差を含めた勝敗予想のオッズが有利に働く環境となっています。
絶対王者不在による予想の複雑さ
かつてのユヴェントス一強時代から脱却したセリエAでは、シーズンを通した優勝チームの予想などが近年困難になりつつあります。特に、ナポリが優勝した2022/2023 シーズンでは2位にラツィオがつけるなかユヴェントスが7位になるなど、波乱のシーズンになる可能性も考慮した方がいいでしょう。
突出した選手を獲得&維持できないクラブ事情
かつてはユヴェントスがクリスティアーノ・ロナウドを獲得するなど話題になったものの、基本的にセリエAの多くのクラブは財政難に苦しんでいるのが現状です。そういった中から、新たなスター選手の獲得、また育てた選手を維持し続けることが難しく、主力戦力の離脱による予想の困難さが存在しています。
セリエAへのベッティング方法
まず、信頼できるブックメーカーを選択することが重要です。大手ブックメーカーでは、セリエAに対する様々なベッティングオプションを提供しており、ユーザー登録時に各種ボーナスなどの特別なプロモーションを提供しているため、自分に適したブックメーカーを選ぶことが重要です。
次に、セリエAでどのベッティングオプションを選ぶかが重要なポイントです。初心者であれば、シンプルな勝敗予想(1X2)から始めることをおすすめします。ある程度、そのシーズンが進んでリーグ内の上位、下位、また台風の目となるチームが明確になってきた時点で、アジアンハンディキャップを用いて2点差以上といった条件付けをしていくことも比較的低リスクで高リターンを狙うのも1つの選択肢になるでしょう。
守備的なイメージが強いセリエAは他のリーグへのベッティングに比べて低得点や引き分けにオッズが傾く傾向がありますが、現状では攻撃的なサッカーも増えつつある点を考慮してベットすることをおすすめします。
基本的なベッティングの種類
セリエAのベッティングには、様々なオプションがあり初心者から上級者まで楽しむことができます。ここでは、主なベッティングの種類について説明します。
勝敗予想:マネーラインベッティング(1X2)
1X2は最も基本的なベットであり、試合の勝敗を予想するものです。「1」はホームチームの勝利、「X」は引き分け、「2」はアウェイチームの勝利を意味します。例えば、ユヴェントス対ACミランの試合で、ユヴェントスが勝つと予想する場合は「1」にベットします。シンプルで分かりやすいため、初心者に人気があります。
アジアンハンディキャップ(Asian Handicap)
ビッグ3と下位チームなどでは、アジアンハンディキャップは特に有効です。例えば、上位チームに「-1.5ゴール」のハンディキャップが与えられた場合、チームは2点差以上で勝つ必要があります。逆に下位チームに「+1.5ゴール」が与えられている場合、実際の試合で負けても1点差以内であれば的中となります。
オッド/イーブン(Odd/Even Total Goals)
上位陣の得点力は上がっているものの、下位と中堅の試合などでは依然として守備的な戦術が見受けられるセリエAではウノゼロ(1-0)スコアも少なくありません。守備的な試合運びとなる際は必然的に1点差の試合展開が多くなることから、偶数得点の予想はセリエAでは有効的な選択肢になり得るでしょう。
クリーンシート(Clean Sheet)
攻撃力は年々上がっているものの、依然として守備的な伝統に美学を持つセリエAでは相手を無失点に抑えるクリーンシートの試合が他のリーグよりも多いと言われています。ある程度勝利の見通しが立つときっちりと守備を固めるチームが多いことから、クリーンシート予想もおすすめです。
合計ゴール数:オーバー/アンダー(Over/Under)
合計ゴール数を予測するオーバー/アンダーでは、設定された得点ラインを上回るか下回るか予測します。例えば、「2.5ゴール」と設定された試合で「オーバー」を選ぶと3ゴール以上が必要になります。アタランタなどの超攻撃的なサッカーでは、下位相手に3点差以上を開いて勝利といったケースも少なくありません。
カード枚数(Card Betting)
試合で出るイエローカードやレッドカードの枚数を予測するベットです。これは他のリーグでも言えることですが、セリエAでも特にダービーマッチでファウルが増えやすく、ローマ・ダービーやミラノ・ダービーでは通常よりもカード枚数が増加しやすい傾向があります。
その他のベッティングの種類
絶対王者不在のセリエAでは、アウトライト・ウィナーのような優勝チームを予想することは決して簡単ではありません。ただし、上位の固定化がすすむことから、上位数チーム(トップ4やトップ6)といった予想は比較的立てやすいと言えるでしょう。また、中位~下位同士の対戦ではウノゼロ(1-0)勝利の伝統が依然として残ることもあり、両チームのゴール数予想(Exact Goals)も他のリーグに比べ有効といえるでしょう。
セリエAでベットを行う際の重要な要素
実力差の明確なセリエAはでは、様々な要素が試合に影響を与えます。より高い的中率を狙うためには、次のポイントに注意しましょう。
- 1
フォーム(最近のパフォーマンス)
チームや選手の直近のパフォーマンスは非常に重要です。調子の良いチームは連勝を重ねやすく、特に上位チームの直近の動向にはチェックが必要です。ホーム/アウェイの結果、またチーム主力選手の直近の個人成績もあわせて判断することが的中率を上げる鍵となります。
- 2
チームの戦術的特徴を理解する
セリエAではユヴェントス、インテル、ACミランといったビッグ3は基本的に攻守ともにバランスが取れたチーム編成を取りますが、近年チーム力を上げてきたアタランタやナポリ、ラツィオなどは攻撃的スタイルを取ることが多々あります。各チームの戦術的な特徴を理解し、対戦相手との相性を考慮することが重要です。
- 3
代表招集メンバーのコンディション
セリエAでは外国人枠の制限がなく、各国の代表選手が多く活躍しています。そのため、ワールドカップなど代表戦の後は、主力選手のコンディションに注意が必要です。連戦や移動の疲労、怪我のリスクも高まるため、試合の予測には代表招集の影響を考慮することが重要です。
- 4
ホーム&アウェイのパフォーマンス差
南北に長いイタリアは国内の気候や地理的条件も、ホームとアウェイの成績差に影響を与える要因とされています。たとえば、ナポリやローマのクラブは、気温や湿度が異なる北部への遠征でパフォーマンスが落ちることがあるため、アウェイ戦での成績がホームに比べて不安定になることがあります。
セリエA予想に関するヒント
セリエAの予想においては、絶対王者が不在の今、波乱が多いリーグであることを考慮すると優勝予想よりも上位数チームに注目してベット戦力を立てるほうがリスク分散につながります。近年ではインテルやナポリ、ミラン、ローマといったチームが安定した実力を発揮しており、シーズンを通してトップ4やトップ6内に食い込むチームを予想するベッティングが戦略的です。
また、セリエAは「カテナチオ」を代表する守備的戦術のイメージが強いものの、ここ数年で攻撃的な戦術を採用するチームが増え、得点数が増加しています。そのため、特にアタランタやナポリのような勢いがあり攻撃力のあるクラブの試合では、オーバー/アンダーベットで「オーバー」や、大胆なアジアンハンディキャップの活用も有効です。
かつての守備的な印象を持つベッターも少なくないため、リーグ全体を通して守備的なオッズに人気が集まる傾向があるものの、攻撃力のあるチームに対してハンディキャップを設けた予想はリターンが期待できる選択肢といえます。
知っていると役に立つ!?セリエAの意外なトリビア
長い伝統を持つセリエAでは、多くのユニークな統計が存在します。最終的な判断に迷った際など、統計にもとづいた次のトリビアが予想の役に立つかもしれません。
選手の年齢層が高い
セリエAは他のリーグと比べて選手の年齢層が高く、ベテラン選手を好む傾向が高いと言われています。かつてはイブラヒモビッチやリベリーのように30代後半~40代まで活躍をしていました。経験と戦術理解が重視されるリーグであるため、彼らのような熟練選手がチームの中心となることも少なくありません。
瀬戸際に強いウディネーゼ
しばしば降格候補として名前が上がるウディネーゼですが、降格圏に入ってからの瀬戸際に強く1995/1996シーズン以降一度も降格をしていません。セリエA最北端にあるチームはかねてから選手に愛されるチームとして知られ、一度移籍した選手がしばしば復帰するのも特徴となっています。
記録が生まれやすいリーグ
かつてはACミランの無敗優勝という偉業をなしとげたセリエA。国際色が豊かで明るいお国柄からか、一度戦術がはまると波に乗りやすいチームが多く、様々な記録が生まれやすいリーグともいわれています。近年では2023/24シーズンにインテルが28試合無敗&前シーズンから通算42試合連続ゴールも話題にあがりました。
インテルの鬼門、サッスオーロ
2023/24シーズンに12年ぶりにセリエBに降格したサッスオーロですが、そのシーズンで優勝を果たしたインテルの記録を止めたのもサッスオーロでした。シーズンの勝利はわずか7勝でしたが、その内の2勝がインテルからの勝利(シーズンダブル)となり、インテル・キラーとも呼ばれています。
最も激しい!?ローマ・ダービー
セリエAで最も激しいと言われるのがラツィオとASローマのローマ・ダービーです。2021年の両者対決では計9枚のイエローカードが、また2023年の対戦ではテクニカルスタッフを合わせて5人が退場するなど、セリエAの中でも最も激しい因縁のダービーとして知られています。